京都の不思議

2006年10月9日 読書
京都の地名や言い伝えや、普段京都人が普通に使っている言葉、単語などの大元を、徹底的に追いかけていくという、著者の情熱に満ちた本。

著者はもともと京都の人ではない。
学生時代に京都に来て、好奇心のままに歩き回り、仕事を得て京都に住み、いまは原点に戻って京都の謎を追いかける。

実際、京都人が追求しないこと。
なぜ?
と理由を考えないで使用していることを、改めて「なぜ?」と追い詰めてゆく。

本当に、え?そうだったの?
そんなん、知らんわ、聞いたこともないし。
な〜んて思うことがたくさん出てくるから不思議不思議…。

ほ〜なるほど。
と心地好い後味感を出してくれるのだが、ある程度、いやかなり京都の地理とか常識とか気質とか、に通じてないとちんぷんかんぷんで、蜘蛛の糸を解すこの充実感というか高揚感を味わうのは無理かもしれない。

罪な本…(笑)

ISBN:4270100648 文庫 黒田 正子 ランダムハウス講談社 ¥735

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