つまり。
東京都内の美味しいお食事どころの料理とお酒を漫画でご紹介してしまいましょうか♪
    という本である。

確かに。
すごく美味しそうに描いている。

人が食べているシーンというのは、口をあけてモノを咀嚼するな、と言われるように、決して品の良いものではない。
否、下品です。
はっきり言って。

それを描かないとご紹介にならないこういう漫画。
どのような苦労があったろう…。
とにかく、口に運ぶシーンを、ギャグのキャラクターだけではなく、リアルにも描ききっているのは流石プロ。

決して汚くも下品でもない。
お上手。

でもな〜どれもこれも、量が多すぎる。
私、絶対食べきれないぞ。

それに東京は食がまずしいからな〜。
と警戒してしまう。
東京に行くと、いっつも食べるところに困るのだ。
(とはいえ、数年に一度しか行かないのだが)
ちょっと休憩しようと思っても手ごろな喫茶店ひとつ見つからない。
高級店が美味しいのが当たり前。
手ごろな値段でかつ、美味しいところでないと…。
そんなもので、なんて食に貧しいところなんだ!と行く度に憤慨している。

大阪だったら安くて美味しいのは当たり前!だし。
京都だったら高くても納得する味だ(←身びいきである)

本書の内容はお肉料理が多いようだ。
若者向きか?
焼肉の話が出てきた時に思ったのだが。
実は私は外で焼肉を食べたことが一度しかない。
いや、別に、お高く留まっているのではない。
家がね…両親がね、大抵のものは家で作ったからだ。
マツタケと鱧の土瓶蒸しだろうと、会席料理(風)だろうと、焼肉だろうと…なんでも家で作ったから。
他所様の家庭も、それが普通だと思い込んでいただけなのである。
焼肉って、家で食べるもんだ、と。
同じように猪肉も家で料理したなぁ〜。
味噌で食べたら美味しいの。(臭いので嫌!ッという人もたまに
いるが、それってもしかしてイノブタを食べたんじゃないかな?と思う)

父親は鰻も家の俎板で捌いたし、私は中学時代にはすでに、野良猫と戦いながら(笑)鯵の味醂干しを作っていたものだった。(魚料理の師匠は父)
父の作る鰯のてんぷらは逸品だった…(遠い目)

まあそんなわけで、この年(内緒)(笑)になるまで、焼き肉店で焼き肉を食べたことがなかったわけである。
(ジンギスカンは二度食べた。流石に肉が入手できず…)その一度きりも、家族と、安いセットを頼んだだけで、この時以来、「やはり焼肉は家で食べるもの!」と思うようになったのである。
なぜか。

まあ、そんなこんなで、焼き肉店でのひと騒動である。
まず最初に網に肉を……すると!
ぼーぼーと、いきなり炎が!
炎をあげて焼ける肉に、あたふたするだけの私達。
どうすればいいのか(コンロの調整をすればよかったのだが焦って気がつかず)
おお慌てて肉を焼き、強迫観念に囚われて食べる肉が美味しいわけがない!
散々な目に遭って、結局
「焼き肉は家で食べよう」
という結論に達したのだった(笑)

いやしかし。
作者、ここまで描けるとは…取材費、ものすごく使っているだろうなぁとそれはつくづく感じた。

ISBN:4872339363 単行本(ソフトカバー) よしなが ふみ 太田出版 ¥924

コメント

ボースン
ボースン
2006年10月7日22:05

すごい!
それはすごいですよご実家!私は魚を三枚におろすことすら出来ませんし(爆)

私なんかは、家で食べられないようなものを(食材だけでなく機材や道具がないため実家では出ない、自分でも作れないモノ!)出してくれる「飲食店」への信仰がえらく高いんですよね(笑)
私と両親がそれぞれに好き嫌いが多かった(しかもそれぞれ微妙に守備範囲が違う!)こともあるかもですが…だから私はM脇タイプかな(*^^*)

焼肉も、家のホットプレートではイマイチ味が物足りないんで外で食べるほうが好き(高いけど。くすん)。いや、ホットプレートってのがレベル不足なんでしょうけどね。
翠雲さまんちは、何使って焼き肉焼いておられますか?良かったら教えてくださ〜い☆

翠雲
翠雲
2006年10月7日22:55

昔は鉄板でした。
ほら、テーブルの中央の蓋がぱかっと開いて、コンロが出てくるというテーブル…あれだったんで、鉄板をおいてガスで焼き肉やお好み焼きを、たこ焼きプレートも勿論完備されてました。
昔は、でお気づきでしょうが、いまは実はホットプレートなんですよ〜。
これしかないんです、けど、お店の迫力を知らないので「コンナモンだろう」と思って使っているわけですね。
そして、最近は私も鯵の味醂干しとかつくりません。
干すところもないし、排気ガスで汚染されそうだし、なにより食べきれないし(笑)
鰯のてんぷらは父の味に追いつけず、そのうち作らなくなったし…。
今はせいぜい、魚をおろすぐらいですね。(中学・高校の頃が一番台所仕事をやってましたね〜年とともに怠慢になってます)(笑)

翠雲
翠雲
2006年10月7日22:58

追記))
そういえば、鉄板と、もうひとつ、帽子を伏せたような鉄の道具がありました。
ナベを逆さにしたようなやつで、透かし彫りみたいになってて、溝が彫ってあって焼き汁はそこに溜まるようになっていましたね。あれ、どこへ行ったんだろう?引越しのたびにいろいろなくなってます(笑)

ボースン
ボースン
2006年10月8日18:43

>ナベを逆さにしたようなやつで、透かし彫りみたいになってて、溝が彫ってあって焼き汁はそこに溜まる

ううー〜む!
想像するだに、めっちゃ美味しく焼けそうですね。うらやましい。鉄板テーブルもレベル高そうですぅ〜。

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