最新刊のこの巻では、ルウム戦役の前半まで描かれている。
ルウム戦役といえば、シャアが赤い彗星としてただ一騎(なんとなくこっちの字を使いたい気がする)のモビルスーツで戦艦を5隻沈めたとかいやあれは3隻だった(連邦軍談)とか、いろいろ言われているやつですね。

つまり、シャアの大出世のきっかけになった戦役である。

しかも、コロニーを地球上にどんどん落としまくったという非情極まりない作戦で、たぶん視聴者にも人気がなかったはなしだと思う。

その落としたコロニー(サイド2)の島のひとつでは、中に毒ガスを送り込んで数万人の住民を全滅させたとか、なんというか、歴史で絶対非難されるよな、という強攻策を行う様子も描かれている。

自分の愛するものを護るために、という昔から使われている言い訳がここでも出てくる。
そう思わないと戦争は出来ないのだろうけど。
お互いの力(人的資源・財政的資源その他)を無駄に消耗する戦争程、ばかげた扮装の解決方法はないのだ。
戦いは究極の愚である。
戦う前に戦うことを諦めさせるような方法を、作戦を考えなさい、それが最高の兵法である、とかの孫氏の兵法でもいっているではないか。

ISBN:4047138509 コミック 富野 由悠季 角川書店 2006/07 ¥588

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