ポケットサイズの文庫版、最終巻である。

看護師の単なる失敗談だけでなく、裏での苦労や努力や、感じアに見えないところで病院がどういうことを考えているか…そういう内実を垣間見ることができたのがこの作品の最大の利点だと思う。
だからといって、失望はない。
病院と患者にも、相性というものがあるからね。

医者と看護師の確執かぁ。
…確執じゃないけど、あまりに下手な点滴の注射を何度も繰り返されて泣いている私に、担当の看護師さんがひとこと。
「私の方が上手い」
と小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。
たぶん心の声がつい唇にのって出てきてしまったんだろうと思うけど、痛いやらおかしいやらで、お陰で私は泣き笑いになってしまった。(笑)

経験をいえば、新米医師より看護師さんのほうがず〜っと上手い!ことなんて、ざらにあるだろうなぁ。
なんたって、看護師さんは常に最前線にいるわけだから。

ま兎も角。
患者さんも看護士さんもお医者さんも。
今現在闘っている人にエールを贈りたい。(勿論、自分にもね)


ISBN:409192655X 文庫 小林 光恵 小学館 2002/10 ¥600

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