何が面白いって、「適材適所」は最高に笑った。
特に婦長さんに向かって、○△◇◎とは。(禁じ手なんだって。そりゃそうだろうなぁ)

1ヶ月以上も病院にいると、外の空気がすいたくなる。
病院の中と外では、なにもかも、全然違う匂いが違う圧力が違うーいや、ほんまに。
病棟って、純粋培養なんだなぁと思う一瞬です。

私もまた、かつては車椅子に乗って、夏の終わりの街路樹に、夕方になると集まってくる雀の集団を見に行ったものである。
あの時は不思議と煩いとは思わなかった。
かしましいすずめの鳴き声(何百羽と集まっているのだろう)に、"命"とか"力"とか、そいういうものを感じたものだった。

桜の花が咲けば…そりゃぁ、日本人なら見に往きたいよう。
匂いがないという桜だけど、病室の純粋培養の(或いは薬漬けの)中に暮らす身には、きっと匂いが届くはず。
感じられる、と私は思うな。

あと。
病状については、本当に、自分が「治すんだ!」と思わないと、どんなに高価な薬をつかっても絶対に治らない。
そして、その逆も言える。
【病は気から】
って、真実だ。


ISBN:4091926541 文庫 小林 光恵 小学館 2002/10 ¥600

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