……というわけで、長ったらしい名前の本を読了。
500頁とちょっと…。
寝っ転がって読むには、ホンマ、不適当な本だった。

本書によると、アメリカの独立戦争(アメリカ側では独立革命だそうだ)のとき、どっちの陣営にもフリーメーソンがおった。
しかも敵味方両方の指揮官クラスにうじゃうじゃと…だから、どちらも戦争遂行に熱心ではなかった。

アメリカは最初から独立に固執はしてなかったし。
英国(の現場)はやる気のない攻略ばかり繰り返した。

捕虜が団員と判明すればこっそり逃がしてやり。
敵の敗走を見届けてから軍を進めた。
大軍団の作戦はわざと妨害をした。

…とまぁ。
こんな調子が互いのスパイ網にも適用されていたというのだから、じつに滑稽な、茶番劇ともいえる戦争だったのではないか。
その中で使われて死んでいった兵士達がまったく気の毒である。
彼らはそんなこととは知らず、純粋に、国に鼓舞されて国(上官)を信じて突撃して戦死したわけだから。

尤も英国本土は、本気で独立を阻止しようと戦争をしていた。
現場の上級指揮官(たとえば司令官とか)がそれを邪魔立てしていただけで。
(こういう話はとっぴな思い付きではなく、今では定説なんだそうだ)

そうこうするうちに、フランスだのスペインだのが絡んできて、英国は欧羅巴本土の防戦も考えねばならなくなり、新大陸だけに力を注ぐわけには行かなくなって……まけた。

なんだか「瓢箪から駒」みたいな建国だわなぁ、アメリカって。

海洋冒険小説で英国海軍の過酷な話…などを随分読んでいるので、こういうことを知らされると非常に、なんというか…。
複雑である。

テンプル騎士団との関連については、どうやら権威付け・箔付け(?)などの為に、引っ張ってきたもののようである。
フリーメーソンには互いを団員であると認識するための秘密の信号(身振り手振り)や秘儀(秘密の儀式)もあったようなので、謎と秘密と怪しい雰囲気のテンプル騎士団に繋がってゆくのは当然だったのかも。

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