大好きな女流推理小説家。
それが彼女、P.D.ジェイムズ。
寡作な人で、量産タイプではないけれど、その分、一作品一作品が重量級ばかりである。

とっつきは暗いかも?でも嵌まると離れられない…(笑)
クリスティの後継者、という言われ方を嫌っている人だけど実力的にはまさしくそれじゃないのかな?
個人的にはクリスティより好き…というか、クリスティをたいして読んでいない私が言う科白じゃないな(笑)

さて、コーデリアというのは、そんな彼女の代表作でもある「女には向かない職業」のヒロイン、主役である。
倫敦の小さな探偵事務所を経営していた彼女は、ある朝、共同経営者の探偵(男)が事務所で自殺しているのに出くわす。
病気を苦にしての自殺だったが、女ひとり、しかも探偵という特殊な職業についている彼女はたちまち仕事が、すなわち生活が立ち行かなくなるのである。
男女差別だけど仕方がない。
それが現実…だったんだから、当時は。

でもコーデリアは負ける気はない。
そのまま探偵を辞める気はない。

それほど「女には向かない職業だろ?」といわれようとも……。
というわけで、まず最初にこれを読んだのが運のつきで、私はP.D.ジェイムズにすっかり嵌まってしまったのだった(笑)

その作者、P.D.ジェイムズについて、作品とからめながら描かれたのが本書。

こんな本が出ていたとは知らなかった(をのれ、うかつであった…)ので、今頃買って"うふふふふ…"とほくそえみながら読み始め。



ISBN:4326898798 単行本 現代女性作家研究会 勁草書房 1992/02 ¥2,415

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