弓弦城殺人事件

2006年8月15日 読書
昔のさっかだから、30年前の作品だから…というだけではない。
この作家の作品は、なんともいえないかび臭さというかおどろおどろしい古くささがある。
映像化してストーリーを追いかけるせいかもしれない…。

甲冑趣味の城主様がすむ弓弦城は15世紀築城の城砦である。
だから、古臭い。
甲冑が気味悪い。

なのになのに!城主様は電気の使用を認めず、昔ながらの蝋燭生活を皆に強要する。
そして、自分の風体もかまわずわけの分からないことを呟き怒鳴り館内を飛び廻る。

なんというか…ここまでくると趣味が悪いとしかいいようがない。
ほとんどオバケ屋敷である。

そのオバケ屋敷で殺人事件が…。

城主が、メイドが、女主人が…ぞくぞくと……。

ただ、○○に証拠品(盗難品)を隠しているだろうなーというのは早々に見破ってしまった。
そのへん、時代の流れはカーター・ディクスンとても致し方がない、というところか。


ISBN:4150704015 文庫 加島 祥造 早川書房 1976/04 ¥693

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