武侠小説の第一人者。
ということで、中国語圏で12億人のファンをもつ、といわれる作者である。
すっごいよな〜。

前シリーズの射雕英雄伝から約10年。
敵も味方も10年分年をとって、家庭を気づいていたり、家族が増えていたり。
或いは病に倒れていたり。

でもって、ちょっとロマンティック路線?
ちょっと意外だったけど…。
(浪漫チィックな武侠小説?)

そんなこんなの人間関係がまたしても一世代くだったところで激しく交錯する。
この人、途中でわけが分からなくならないかなァ?とおもうことしきり。
というのも、いかにも中国人向けの中国人の書く武侠小説らしく、敵味方がころころかわる。
ちょっとしたこと。それこそちょっとした口論で、感情で、ころころころころ変る…「おいおい、そこまで簡単に変節していいのか?」と思うほど。
でもこれはこの小説世界のなかでは、それは決して変節ではない。

たとえるならば。
むかーしむかしの、ジャッキー・チェンのカンフー映画だ。
純香港製の。

理屈が通らない。
なんでそうなる?
いってることおかしくない?
まんまとまるめこまれてるでしょ?

と思うことが山ほどあって、最終的に「それでいいのか?!本当にいいのか?!」と肩をゆすって確かめたくなるようなことしばし。

それに似てますな。
うん。

でも。理屈よりも物語のノリを大事にしているのか。
ぐんぐん引き込まれて止らない、というのは確かで、一気に読破してしまう、というよりも、読み終えるまで止らない。

次から次へと流派の技が出て、それなりの理屈とかあるのだが、さっぱり(笑)
気功法もほんまやろうか?とおもいつつ、どうせわからないからと読み飛ばしていっても充分面白くたのしめるのはすごいと思う。

…て、出てくるやつ出てくるやつ、みな、相変わらずの化け物ばっかりやけど(笑)

ISBN:4198924368 文庫 松田 京子 徳間書店 2006/06 ¥840

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