ああびっくりした…コイズミさんがサクソフォンを吹いているのかと思った…って、そのままか?

著者は現役のオーボエ奏者。
でもって、自分の周囲のオケマン(オーケストラのメンバーのことをこう言うらしい)を見回して、
「この楽器の担当者の性格はこうだ!」
「この楽器の奏者である男が、女をデートに誘うときはこうだ!」
「この楽器の奏者である女が、デートに誘われたときはこうだ!」
とか…そういうのをギャグを交えて面白おかしく描いたもの。
どこまで本気なのか冗談なのか良く分からないが、へんに納得できたりして楽しめる。

神経質でストレスいっぱい、オーボエ奏者。
ハイソなおじょーさま、ハープ奏者。
エリートなバイオリン奏者。
………。

そうなのか。
オーケストラとはいえ、それぞれが自分の主張をしっかりもった、「個性豊かな」芸術家だもんな。
なんのためらいもなく音を合わせているわけないよな。

でもオーケストラは団体競技。
それだけ個性が強くてわが道を行く人たちでも、団体競技なんだってところが…なんか、おかしい。

ちなみに、オケマンには労働組合もあって、簡単に辞めさせられないし、技能優先は入団の時だけとか。
いわばフツーのサラリーマン。
へー!である。

もっとなんかこう…シビアな、昔のスポコンみたいな切磋琢磨の競争社会かと思ってたんだけどなー。
組合…うちの会社ですらないのに(笑)

ISBN:4101391319 文庫 茂木 大輔 新潮社 2002/08 ¥580

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