最近あとから振り返って書いてばかりだ…。
つい最近、映画でやってましたね。
マイナーな映画館でしか上映しなかったのが残念で、やりくりもつかず気持ちも盛り上がらぬままに終わってしまった映画の原作本。
あの、中島らも氏の、お笑い+ちょっとエッチな短編である。
噺家の一門…の、まず大師匠がなくなり、その通夜の席でおおいに盛り上がる(?)話。
だいたい通夜と言うのは肉親や近しい人たちが寝ずの番をするものとなっている。
なんの番をするか?
常識だから言わずもがな、と思いつつ…すなわち、お線香の番。
新仏さんは、お線香の煙に導かれて極楽浄土へ向かうのだ。
だから、それが消えると…とんでもないことに!?
仏さんが極楽浄土にいけるようにと、肉親が、一晩中、消えないようにするわけだ。
な〜んだ、簡単やん!と思うのはあかさたな、もとえ、あさはかさ。
今のように一晩もつ巻型線香とかなかったんだよ、むかしはね。
だから"消えちゃいないか""まだ大丈夫か"としょっちゅうお線香を見なきゃならない。
寝られるわけが……ないわな。
で、大師匠の御通夜。
しんみりとして故人の思い出を語る弟子達…が、いつのまにやら盛り上がるわ盛り上がるわ。
とうとう故人を引っ張り出して…。
とこれが(?)。
その後に続いて、兄弟子、師匠の奥さん("姐さん"と呼ぶ)が続いて亡くなり、そのお通夜に集まった同じ顔ぶれが、またまた……。
てなわけで、落語のような寝ずの番と相成りました。
短編集なので、ほかにもいくつか短編が入っている。
エッセイも入っている。
"わかぎえふ氏"もここには出てくる。
彼女は、中島らも氏が結成した劇団・リリパット・アーミーの主要メンバーなんだよね。
私は彼女の書くエッセイが大好きなんである。
特に"大阪"をとっても意識したエッセイが。
なーるほど。
彼女は脚本も書いているのだ。
そうかそうかと納得。
ところで、エッセイの中にある人の虚をつく「ポッカーーン」……私の時代にはない文化だった。
子供の間で流行った遊びだと言うのだけどね。
(急いでいる友達などを、さも急用があるかのように呼び止めて、"ポッカーーン"とおどけるらしい)
「おもひでぽろぽろ」の映画がそうだった。
あの、40年代の初めの頃の話…わずか2、3年の時差で、あの映画の中の言動が「そうそう!凄く分かるよ!」と「なんだ、さっぱりわけがわからない」に分かれるのだ。
ピンポイント攻撃みたいなもんだね。
ちょっとずれると天国と地獄…?
でも万人向けじゃないし、なにを言わんとしているのか、非情に難しい捉えにくい映画でもあった。
とりあえず。
わずか数年や数ヶ月の寿命しかないものに自分の人生が重なっていることに意義を、喜びを感じ…るかなぁ(笑)
7月26日は、著者の3回忌である。
ISBN:4062732793 文庫 中島 らも 講談社 2001/10 ¥520
つい最近、映画でやってましたね。
マイナーな映画館でしか上映しなかったのが残念で、やりくりもつかず気持ちも盛り上がらぬままに終わってしまった映画の原作本。
あの、中島らも氏の、お笑い+ちょっとエッチな短編である。
噺家の一門…の、まず大師匠がなくなり、その通夜の席でおおいに盛り上がる(?)話。
だいたい通夜と言うのは肉親や近しい人たちが寝ずの番をするものとなっている。
なんの番をするか?
常識だから言わずもがな、と思いつつ…すなわち、お線香の番。
新仏さんは、お線香の煙に導かれて極楽浄土へ向かうのだ。
だから、それが消えると…とんでもないことに!?
仏さんが極楽浄土にいけるようにと、肉親が、一晩中、消えないようにするわけだ。
な〜んだ、簡単やん!と思うのはあかさたな、もとえ、あさはかさ。
今のように一晩もつ巻型線香とかなかったんだよ、むかしはね。
だから"消えちゃいないか""まだ大丈夫か"としょっちゅうお線香を見なきゃならない。
寝られるわけが……ないわな。
で、大師匠の御通夜。
しんみりとして故人の思い出を語る弟子達…が、いつのまにやら盛り上がるわ盛り上がるわ。
とうとう故人を引っ張り出して…。
とこれが(?)。
その後に続いて、兄弟子、師匠の奥さん("姐さん"と呼ぶ)が続いて亡くなり、そのお通夜に集まった同じ顔ぶれが、またまた……。
てなわけで、落語のような寝ずの番と相成りました。
短編集なので、ほかにもいくつか短編が入っている。
エッセイも入っている。
"わかぎえふ氏"もここには出てくる。
彼女は、中島らも氏が結成した劇団・リリパット・アーミーの主要メンバーなんだよね。
私は彼女の書くエッセイが大好きなんである。
特に"大阪"をとっても意識したエッセイが。
なーるほど。
彼女は脚本も書いているのだ。
そうかそうかと納得。
ところで、エッセイの中にある人の虚をつく「ポッカーーン」……私の時代にはない文化だった。
子供の間で流行った遊びだと言うのだけどね。
(急いでいる友達などを、さも急用があるかのように呼び止めて、"ポッカーーン"とおどけるらしい)
「おもひでぽろぽろ」の映画がそうだった。
あの、40年代の初めの頃の話…わずか2、3年の時差で、あの映画の中の言動が「そうそう!凄く分かるよ!」と「なんだ、さっぱりわけがわからない」に分かれるのだ。
ピンポイント攻撃みたいなもんだね。
ちょっとずれると天国と地獄…?
でも万人向けじゃないし、なにを言わんとしているのか、非情に難しい捉えにくい映画でもあった。
とりあえず。
わずか数年や数ヶ月の寿命しかないものに自分の人生が重なっていることに意義を、喜びを感じ…るかなぁ(笑)
7月26日は、著者の3回忌である。
ISBN:4062732793 文庫 中島 らも 講談社 2001/10 ¥520
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