ウッドハウス読了

ヨットじゃなくて、世界一周船の旅だったのね。
それを面倒くさいとは…！
なんたる贅沢。

ジーヴスシリーズを読んでいると、次から次へと困難が、バートラム・ウースター氏の身に降りかかる。
それを執事のジーヴスが、良く切れる包丁や刀で一刀両断…するようにすっきり解決してしまう。
そのたびに、主であるバートラム・ウースター氏に恩を売ることになり、着るものの好みや遊びに行く場所の選定やらなんやかや…すべて執事である彼の思うがままにことが進むのである。

今までは短編で、それもまあね、って感じだったんだけど。
それが今回は、まるま一冊使っただけあって、話がこんがらがるこんがらがる。
これをどうやって収めるのだ？と思うほどに糸がこんがらがる。

さてさて、こうなれば、ジーヴスの腕の見せどころである。
（でも獰猛な小型犬にはバートラム・ウースター氏と同様に弱いんだね。主とともにたんすの上に避難しながら、言葉使いだけは相変わらず丁寧な執事ぶり）

あたかも…新喜劇を見ているようだ、ね。
ヨシモトかショウチクか。
それは言わないが。

そして銀製ウシ型クリーマー……。
今回の騒動の只中、渦中にずっと鎮座ましましていた、銀製ウシ型クリーマーだが。
…想像できん。
私には無理だ。
頑張ってみたけれど。

好きものの価値基準って他人にはほんとう、分からないものです。