絵巻水滸伝 (第1巻)

本屋で偶然であった一冊。
あっちゃー、出てるんだ…こんなの。
ネットでは知っていたけど…水滸伝のど迫力ある絵。
（行者武松なんか、むちゃくちゃ格好よいのだ）

痛い、痛いよ、痛いけど欲しい。
で衝動買いしてしまった。

寺沢武一氏に師事した作家（画家のほう）正子公也氏のリアルだが劇画タッチだが、えぐくはないというすばらしい画風が、「水滸伝」という中国三大小説のひとつ、武侠小説のはしりともいうべき大作の魅力を余すことなく伝えてくれる。

九紋竜史進の背中が怖いとか、花和尚魯智深の背中の花が鮮やか過ぎるとか、林冲が優男すぎるんじゃないかとか…人によってはいろいろあるだろうけれど、迫力と美しさが同居する、すんばらしい一冊。（表紙の絵が林冲の決めポーズであることは一目瞭然）

……へ？一冊じゃない？
この調子で10巻でますか。
そうか、副題「伏魔降臨」だもんね。ほんのさわりだ。
内容は林冲が禁軍師範を追われるまでだし…ああ、そうか。
まだ梁山泊までたどり着かないのか。
うう…先はながいなぁ。

……昔、中国製（勿論画家も中国人だ）の連環画本「三国志」を本の形式にして売り出していた絵本が有りましたけど…あののりですね。
あれも一冊数千円で、15巻本ぐらいだったかな？
これは絵本と言うぐらいだから、薄かった。
それに比べれば、こっちは純国産(笑）だから、ちょっとは安いのか？
絵と文章で250ページ弱。

そうは言ってもどうみても、無茶苦茶な贅沢をしている本だ。
ああ、でもでも、確かにこれは欲しい！と思える本だよな。
全部買ったら、27，000円弱なんですけど(笑）
あれもこれも、いろいろ買えるお値段なんですけど…ね。

どうしてくれようか……。

怨むぞよ。

ほんまに。

同時（？）出版の「絵巻水滸伝梁山豪傑壱百零八」とか「百花三国志」とか、おせっかいにも(笑）チラシなんかが入っているからやっぱり欲しくなっちゃって。

…こっちは各々一冊本だからいいかぁとネット予約してしまった。
両方で7千円弱。

それだけあったらあんなものとかこんなものとか…(略）＆（続）

もしかして。
と、われながら思うのは、むさくるしいおじさんが、うじゃうじゃ載ってる写真集を喜んで買ってるようなもんかなぁ…と。(笑）

ISBN:431201003X 単行本 森下 翠 魁星出版 2006/04 ￥2，625