ホントは文庫本を購入したのだが、画像がでないのがとっても寂しいので、単行本の方を出した。
詐欺じゃない、これは決して詐欺じゃない…自分に言い聞かせる私(笑)
「酒池肉林」で有名な殷(商王朝)の最後の帝王・紂王を倒し新しい王朝・周を開いたのは、言うまでもなく二代目・武王である。(初代は文王:紂王に息子の人肉饅頭を食べさせられたパパである)
前王朝を倒すとか、匈奴などの異民族を平らげるとか、武力においてなにがしかの活躍をすると、まあ大抵は武王とか武帝とか、そういう名前をおくりなされるもんである。
…で、その武王の弟(つまり文王の四男)に旦という人物がいた。
よく出来た人で、兄である武王をよく助けて周王朝の建国に大いに力を尽くした人である。
その功により、後に一国を与えられる。
…であるが。
権力の近くにいるといろいろあるもんだ。
本人の本心がどこにあるかは関係なく、謀反の濡れ衣を着せられたり、本心がばれたり……ね(笑)
周公旦もまた、謀反の疑いをもたれ、一時亡命した。
その亡命先が問題であった。
周に対し友好的とは決していえない南の国・楚へ逃げたのである。
なにゆえ楚に?
ほかに彼を温かく迎えてくれる国はいくつもあったというのに。
そこには何があったのか?
…という疑問から著者はこの作品を描きだす。
よくできた弟…ぐらいにしか描かれたことのない彼。
あまり語られない、注目されなかった周公旦を主役に描かれたこの一作。
「後宮小説」で一世を風靡した著者の、古代王朝への思いを私も感じたい。
…なにしろ、宮城谷昌光氏の「太公望」を読んで以来、とっても注目度の高い時代である。
ああ、そうそう。
「封神演義」の素の舞台でもあるしな…。
ISBN:4163187804 単行本 酒見 賢一 文藝春秋 1999/11 ¥1,400
詐欺じゃない、これは決して詐欺じゃない…自分に言い聞かせる私(笑)
「酒池肉林」で有名な殷(商王朝)の最後の帝王・紂王を倒し新しい王朝・周を開いたのは、言うまでもなく二代目・武王である。(初代は文王:紂王に息子の人肉饅頭を食べさせられたパパである)
前王朝を倒すとか、匈奴などの異民族を平らげるとか、武力においてなにがしかの活躍をすると、まあ大抵は武王とか武帝とか、そういう名前をおくりなされるもんである。
…で、その武王の弟(つまり文王の四男)に旦という人物がいた。
よく出来た人で、兄である武王をよく助けて周王朝の建国に大いに力を尽くした人である。
その功により、後に一国を与えられる。
…であるが。
権力の近くにいるといろいろあるもんだ。
本人の本心がどこにあるかは関係なく、謀反の濡れ衣を着せられたり、本心がばれたり……ね(笑)
周公旦もまた、謀反の疑いをもたれ、一時亡命した。
その亡命先が問題であった。
周に対し友好的とは決していえない南の国・楚へ逃げたのである。
なにゆえ楚に?
ほかに彼を温かく迎えてくれる国はいくつもあったというのに。
そこには何があったのか?
…という疑問から著者はこの作品を描きだす。
もうひとつ、周公旦について重要なことは、彼が神官であり、一種の呪術師であったという点である。
よくできた弟…ぐらいにしか描かれたことのない彼。
あまり語られない、注目されなかった周公旦を主役に描かれたこの一作。
「後宮小説」で一世を風靡した著者の、古代王朝への思いを私も感じたい。
…なにしろ、宮城谷昌光氏の「太公望」を読んで以来、とっても注目度の高い時代である。
ああ、そうそう。
「封神演義」の素の舞台でもあるしな…。
ISBN:4163187804 単行本 酒見 賢一 文藝春秋 1999/11 ¥1,400
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