伝統を捨ててきている人たちの集まりだからね。
ずーっとこうしてきたんだ。だからこれが正しいんだ。
なんてことを捨ててきた人たちだから。

いろんな事を、「これっ!」と思ったことをどんどん試す。
お陰で信じられないひどい弊害が出る。
国民すべてがタイプを打てなければ、ということで国語の時間にタイプ打ちを教えたのもアメリカである。陸軍新兵の25%が機関銃の取扱書を読めない、という衝撃的な報告と相前後してこれも中止された。

なんて事にもなる。
で、慌てて教育方針を変えたのだそうだ。
でもね。
想像できなかったのかな、こうなることが。

日本は今、教育基本法とか変えようとしているよね。
今の教育ではダメだ。
今までの教育が日本をだめにしたんだ。
そういいたいんだろうけれど。
だから、なにか新しいことをしたいのかもしれないけれど。

……アメリカに追従したって駄目だってよ。
アメリカは少々変なこと独創的なことをしても社会に、国家に許容量があるから大丈夫。
あの国は豊かだから。
この豊かははっきりいって"富"のこと。
広大な国土、有り余る富。少々の失策が続いても餓死したりしない。
富のおこぼれに預かれるから大丈夫。

だから、「色んなこと、これがいいんじゃないかな?と思えることは片っ端から実行してみる。いわば実験国家である」のだ。

でも、日本には、というかアメリカ以外の国にはそんな富はない。余裕はない。
アメリカを最も的確に特徴付けるものは、自由でも平等でもなく、天より与えられた比類なき富と思う。

天は与えたのではなく、原住民(ネイティブアメリカン)から奪ったものではあるが。
だから、右に倣え!でアメリカの真似をしても、国家が転覆するだけのようです。

この著者の本の何が面白いって、その述べるところに是非はあるだろう、承服しがたい部分もあるだろう、だが。
それらすべてをひっくるめても、と〜っても変った視点からモノの見方を指し示してくれた。
そのことに尽きるのだ。

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