年寄りの情緒力

2006年5月19日 読書
        「父の威厳 数学者の意地」より

年寄りは、生への執着が稀薄、と若者は考え勝ちである

うん。確かに。
自分もそう考えていたかも知れない。若いときは(笑)

今はなんとも中途半端な年齢で、生への執着は…なくはない。
なくはないけど、まあ色々在って、平均値よりは小さいかもね。

死ぬことよりも、死に方の方を気にしている。

さて、お題(?)に戻ろう。

年よりは若者と同じように生に執着する。
当たり前や。
誰かて死ぬのはいややろぅ。

まして、長いこと生きている分、"死"が身近に迫ってきているとひしひしと感じている分、執着もひとしお。
100歳になろうかという老人が、最後の最後まで「死にたくない!」とあがいた例を私は知っている。
なんと……!と思ったものだが、生きているなら当たり前か…。
そうだよね。

そして、もうひとつ。
年寄りの感性が鈍っていると考え勝ちなこと。
肉体どころか感受性をも磨耗させてしまった、憐れむべきなれの果て、というのは若者の抱く年寄り像の典型と思う

これも大きな間違い。
年をとると涙腺が緩むのは、それだけ感受性が、情緒力が高まっているからだ……嗚呼、なんて嬉しいことを行ってくれるんだろうか、藤原先生は。

これで安心して年が取れる。
テレビドラマで泣いてもいいわけだ。
うんうん。

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