なかなかレビューが出なかったので、一時書くのを諦めようかと思ったよ。(「運命の継承者」で出た)
しつこく検索してよかったなぁ。

表紙は、門の番人・レックナートさま。
幻想水滸伝の1から、ず〜っと関わってきているお方です。
でもって、第3話の「運命の継承者」の此処へ来て、誰かさんが道を踏み誤った(のか?)遠因を作った張本人となってます。

しかし、どう解釈し、どっちへむかって進もうとするか。
それはその本人次第なんだけどね。

相変わらず深遠な問題を抱えているなぁ、ゲーム・「幻想水滸伝」は。

…いやね。
第1話からしてその傾向は酷かったけれど、人間としてどうしようもないところを赤裸々に描こうとするから、すっごくしんどいんだよ。

ゲームでもね、ハッピーエンドに見せかけて、実はなんにも解決してないでしょ、根本的なところでは、というのがあって、「とりあえずハッピーエンドにしておこうよ」なんて申し合わせがあって……。
うむむむむぅ…と唸ってしまう。
エンディングを見て、なんだか胸に真空部分を抱えてしまったような気にもなる。

「自分でなんとかしながら前を向いて歩いていくしかないでしょ」
「途中で斃れたら、それまでよ。ただそれだけのこと。」
なんだよな。
冷たいようだけど、所詮は同じこと。
人間の人生も。

その根源的な悩みとか惑いとか、そのなかでも前を向かなきゃいけないとか、みんなそうなんだよという安心感とか。
それを感じるから人気が廃れないのかもね。

ゲームとゲームから書き起こしたこの漫画では、断然漫画のほうが整理されていて分かりやすくて良かったと思う。
ゲームは…主役が3分された分、主点が定まらなくてね…落ち着かなかったのだ。

回想シーンでは、ちょっとだけ坊ちゃん♪も出てきたことだし…

ISBN:4840113866 単行本 メディアファクトリー 2006/04/22 ¥770

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