毎度おなじみ!ディー判事の推理活劇…といってもマニアックなのかな?
もしかして。
西暦7世紀の半ば。
中国に燦然と輝く、唐王朝。
その、有能なお役人であるディー判事がめぐり合う事件を推理してゆくという、時代性豊かで好きな人にはたまらなーい・おもしろーい推理小説。
しかも作者(ロバート・ファン・ヒューリック氏)は東洋人ですらないときたもんだ。
常々思うのだが、こういう不可思議なものを出すのは、早川の得意技だな、まったく。
時代は前述のとおり。
場所は広州。
国際色豊かな王朝であった唐代。
都の賑やかな場所では西洋風の音楽が奏でられ、金髪碧眼の美女が裙(スカート)をひらひらさせて踊っていたのだ。
そんな時代であるから、大きな港町である広州に、大食人(タージ)と呼ばれるイスラム教徒や、彼らが滅ぼしたペルシャの遺児が住んでいてもおかしくもなんともない。
そしてまた、数々の大乱を避けてはるかな北方から逃げてきた難民の子孫たちは、最下層の賤民として陸に住んではならない(だから水上で生活する)など、いわれのない差別を受けている。
種種雑多な人々が集まる喧騒の町。
その町で、中央官庁のやり手の役人であり、ディー判事の友人である"若くてハンサムな"御史太夫が行方不明になった。
さっそく極秘裏の捜査に乗り出したディー判事だが、捜査を始めるや否や、友人とその連れは無残な死体で発見される(もったいない…)
犯人は誰か?
そしてこの国際色豊かな町に、どんな策謀が存在するのか?
犯人は、中国人か?
タージの船乗りか?
それともペルシャ人の商人なのか?
忌み嫌われるタン蛋家(タンカ)の刺客なのか?
だれもかもが、怪しい…
あ、そうだそうだ。
標題の、「金鈴」っていうのは、こおろぎの種類です。(だそうです:私は知らないけど)
中国では昔から、鳥を飼っては早朝から(!)カフェ(?)へ出かけて互いの鳥の声を競わせたりする、優雅な生活をしておりました。
ま、庶民のささやかな楽しみって奴ですね。(中国のこーゆーゆとりは憧れる。今は知らんけど)
鳥だけではなく、こおろぎの羽音とかもあったわけで、この金鈴というのが絶妙な音を奏でる種類だったそうです。
ほかには、こおろぎを闘わせる遊びというのもありました。
日本でも闘鶏とかあるでしょ?あーゆーのですね。
この小さなこおろぎが、事件の鍵を握っている、というわけなんですね、実は。
ISBN:4150017816 単行本 和爾 桃子 早川書房 2006/01 ¥1,050
もしかして。
西暦7世紀の半ば。
中国に燦然と輝く、唐王朝。
その、有能なお役人であるディー判事がめぐり合う事件を推理してゆくという、時代性豊かで好きな人にはたまらなーい・おもしろーい推理小説。
しかも作者(ロバート・ファン・ヒューリック氏)は東洋人ですらないときたもんだ。
常々思うのだが、こういう不可思議なものを出すのは、早川の得意技だな、まったく。
時代は前述のとおり。
場所は広州。
国際色豊かな王朝であった唐代。
都の賑やかな場所では西洋風の音楽が奏でられ、金髪碧眼の美女が裙(スカート)をひらひらさせて踊っていたのだ。
そんな時代であるから、大きな港町である広州に、大食人(タージ)と呼ばれるイスラム教徒や、彼らが滅ぼしたペルシャの遺児が住んでいてもおかしくもなんともない。
そしてまた、数々の大乱を避けてはるかな北方から逃げてきた難民の子孫たちは、最下層の賤民として陸に住んではならない(だから水上で生活する)など、いわれのない差別を受けている。
種種雑多な人々が集まる喧騒の町。
その町で、中央官庁のやり手の役人であり、ディー判事の友人である"若くてハンサムな"御史太夫が行方不明になった。
さっそく極秘裏の捜査に乗り出したディー判事だが、捜査を始めるや否や、友人とその連れは無残な死体で発見される(もったいない…)
犯人は誰か?
そしてこの国際色豊かな町に、どんな策謀が存在するのか?
犯人は、中国人か?
タージの船乗りか?
それともペルシャ人の商人なのか?
忌み嫌われるタン蛋家(タンカ)の刺客なのか?
だれもかもが、怪しい…
あ、そうだそうだ。
標題の、「金鈴」っていうのは、こおろぎの種類です。(だそうです:私は知らないけど)
中国では昔から、鳥を飼っては早朝から(!)カフェ(?)へ出かけて互いの鳥の声を競わせたりする、優雅な生活をしておりました。
ま、庶民のささやかな楽しみって奴ですね。(中国のこーゆーゆとりは憧れる。今は知らんけど)
鳥だけではなく、こおろぎの羽音とかもあったわけで、この金鈴というのが絶妙な音を奏でる種類だったそうです。
ほかには、こおろぎを闘わせる遊びというのもありました。
日本でも闘鶏とかあるでしょ?あーゆーのですね。
この小さなこおろぎが、事件の鍵を握っている、というわけなんですね、実は。
ISBN:4150017816 単行本 和爾 桃子 早川書房 2006/01 ¥1,050
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