カフェ・オ・レ

2006年3月17日 読書
主人公のアレクサンドル・デュマを指して人が言う。

「アメリカ人だ」
=黒人ってこと、らしい。

だけど、と思いなおす。
「黒というより、褐色だ。そうせいぜいカフェ・オレか。」

カフェ・オ・レですか。
と、カフェ・オ・レを頭上の中空に思い出そうとした私。(随分長いこと飲んでないし、どっちかといえばアーモンド・オ・レの方が好きだし)
なんか、中途半端ですな。

「劇作家になる!」と一念発起してパリに来たのはいいけれど、相変わらず女遍歴の病が治らないアレクサンドル・デュマであった。

この人の感覚…だいたい作家って普通じゃない人が多いみたいだけれど、この人のは特別だねぇ。
天真爛漫というか。
天衣無縫というか。

人の気持ち、分かってます?
仮にも、作家がさ……。

息子が愛人の産んだ子だっていうのも、成る程、つまりこのことなんだね。

「ペンのナポレオンになる!」なんて密かに心に誓っているビクトル・ユーゴーくんもなかなか初々しくて宜しいが、当時のパリ(ナポレオンの最終(笑)失脚後20年ぐらいしてから)って、暢気だなぁと思わざるを得ない。
英国ではビクトリア時代の走り、で、"パックス・ブリタニカ"古きよき英国の時代だろうけど。
やっぱり世界的に安定していた時代なのかなァ。

東洋の島国・日本では"そりゃぁもう、おおさわぎさぁ"の時代だったんだが。

さぁて。
このあとなにがどーして、このカフェ・オレくんから、かの名作・『三銃士』がこの世に生まれるのか…とっても楽しみです。

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