外国の、不思議な家に魅せられて、東に西に、写真家は行く。

ゆく…はいいんだけど。
読んでいて気がついたのは、行く先々は、観光地でもなんでもないない、人が生活している場所で、撮るのもやっぱり生活の場で。

村へ行けば村長に、部落へ行けば首長に、きちんと話を通して(言葉が分からなくても通訳が居なくてもどうにかこうにか手段を考えている)許可を得てから撮影を始めている。

うん。
当たり前のことなんだよね。
本当は。

でも、日本人は、「写真を撮らせてもらっている」という意識が希薄なんじゃないかな?
お寺や神社や外国に、勝手にずかずか乗り込んで行って、「撮らせろ」みたいなー。
こんないいカメラをもっているんだからーみたいな。
撮ってやるーみたいな。

ああ、もっと謙虚にならないといけないな。

場所に寄っては「撮影を禁止」している場所もある。
これぐらいいいだろうと、日本人的甘さでカメラのシャッターを切ったら、何が起こるかわからない、そんな場所だってある。

面白い文章の裏に、そういう怖さや捕り手の守るべき"けじめ"みたいなものも感じる。

外国だけの話ではなく、日本でも、きっとそう。
けじめは、自分で作るものだから。

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