吾輩はシャーロック・ホームズである
2006年2月27日 読書
「吾輩はシャーロック・ホームズである」
な〜んてことを言う。
ロンドン留学中である。
背が低く、肌の色が黄色い東洋人である。
…で、異国の地で、只今ちょっとノイローゼ中。
こうなったら該当者はひとりしかいない。
夏目漱石氏の若かりし頃の、滞倫敦冒険始末譚。
……と言ったところか?
困ったことに、本物の留守に本物の部屋に乗り込んだ、ナツメ氏を、ホームズは「本物のように扱え」とワトソン君に指令を出すのだった。
「なんでやねん…」
本物のように…相槌をうちつつ突っ込みもいれてみたりする"ワトソン君"なのであった。
(もしかして、いつもの仕返しか?)
粉塵と灰が舞い散る霧の倫敦で、ひとりの占者が殺された。
欧羅巴では並ぶ者なし、と言われたマダムを青酸カリで殺したのは誰なのか?
ナツメ・ホームズが事件解決に乗り出した。
昔世話になった下宿屋の、二匹の雑種犬とワトソン君を引き連れて、霧の倫敦シティを、そして倫敦塔を徘徊する。(こっちの方がうんと怪しい)
なんと、かのアイリーン・アドラーの実妹(笑)が出場、よりにもよってナツメの心を奪い去る。(へ〜ほ〜って感じです)
自然遺産に人間の力は、関与はない。
日本の遺産は、日本人が作ったものでも、なんでもない。
ただそこにあっただけだ。
……とナツメ氏が述べるくだりが有る。
日本の自然を誉められたことで、寂しそうに、彼がワトソン君に言う科白なのだが。
それに反論を。
ほっとけばなんでも残る、というものではないから。
そのままあるように、誰から力(意識)を注いでいるから、そのまま残っているのだ、と私は思う。
ほっとけば、朽ちてゆくのだ、命あるものもないものも、みな。
持続することもまた、労力を必要とすることなのだから…と私は思うのだ。
ISBN:409387624X 単行本 柳 広司 小学館 2005/11 ¥1,470
な〜んてことを言う。
ロンドン留学中である。
背が低く、肌の色が黄色い東洋人である。
…で、異国の地で、只今ちょっとノイローゼ中。
こうなったら該当者はひとりしかいない。
夏目漱石氏の若かりし頃の、滞倫敦冒険始末譚。
……と言ったところか?
困ったことに、本物の留守に本物の部屋に乗り込んだ、ナツメ氏を、ホームズは「本物のように扱え」とワトソン君に指令を出すのだった。
「なんでやねん…」
本物のように…相槌をうちつつ突っ込みもいれてみたりする"ワトソン君"なのであった。
(もしかして、いつもの仕返しか?)
粉塵と灰が舞い散る霧の倫敦で、ひとりの占者が殺された。
欧羅巴では並ぶ者なし、と言われたマダムを青酸カリで殺したのは誰なのか?
ナツメ・ホームズが事件解決に乗り出した。
昔世話になった下宿屋の、二匹の雑種犬とワトソン君を引き連れて、霧の倫敦シティを、そして倫敦塔を徘徊する。(こっちの方がうんと怪しい)
なんと、かのアイリーン・アドラーの実妹(笑)が出場、よりにもよってナツメの心を奪い去る。(へ〜ほ〜って感じです)
自然遺産に人間の力は、関与はない。
日本の遺産は、日本人が作ったものでも、なんでもない。
ただそこにあっただけだ。
……とナツメ氏が述べるくだりが有る。
日本の自然を誉められたことで、寂しそうに、彼がワトソン君に言う科白なのだが。
それに反論を。
ほっとけばなんでも残る、というものではないから。
そのままあるように、誰から力(意識)を注いでいるから、そのまま残っているのだ、と私は思う。
ほっとけば、朽ちてゆくのだ、命あるものもないものも、みな。
持続することもまた、労力を必要とすることなのだから…と私は思うのだ。
ISBN:409387624X 単行本 柳 広司 小学館 2005/11 ¥1,470
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