十三夜

2006年1月12日 読書
月が満ちるのはたいてい、ひと月に一度。けれど二年半ごとに、ひと月に二度、月が満ちることが有る。この二度目の、満月は<蒼い月>と呼ばれる。

蒼い月を数に入れれば、一年十三夜。
つきにまつわる13の物語を選んだのが、先述の「つきの光のなかで」だった。

ちょっと不思議な話が載っていた。
アジアが中心。
ほかには、ハワイやアラスカやオーストラリアの原住民の伝説をピックアップしている。

太陽と争うという、予想できた話もあったけれど、発展の仕方や落ちのつけ方(解決法)がちょっと変っていて面白い。

姉である太陽ときそい、夜を煌々と照らし続けた妹である月。
人間たちを休ませるために、母である西王母(!)は煤を塗って「象牙のように輝きなさい」と言う。

象牙だって!象牙!
う〜ん、なるほど。
おしゃれだね。
さすがベトナム民話!と思ったね。

有名な中国の、常蛾の話も綺麗にまとめてある。

なんとも哀しい話も中にはあったけれど、心優しい本なのだ。

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