ISBN:4122046122 文庫 茅田 砂胡 中央公論新社 2005/11 ¥680
おやおやおや〜。
三連休の後の、きっつい週明け初日。

なのに、夕べは読む出したら止らない、かっぱえびせん状態だった。
お布団の中で右転・左転しながら読んだ2時間あまり。

ほとんど読めてしまった。
さすがに"これはまずかろう"と寝たんだけど、睡眠時間は4時間?5時間?

でも、朝は目覚ましより早く起きてしまった。
小説で気が立っちゃったかな?
こんなことは久々だ。

でも辛くない。

そんなわけで、会社にもっていけば、お昼休みで早々最終巻へ突入と相成ったわけである。

さて。
王妃は国に戻った。
非常識な脱出技を使い、自分で自分を救ったのだ。

国王は王位を捨てて王妃を助けに走ったが、やったのは、城砦の外で王妃の帰りを待つだけ…。
矢に結んで、大事な"力のモト"の指輪は届けたけどな。

さて、ハッピーだ♪
よかった♪よかった♪…で終わっていたのが今までも筋書き。
でもここいらでこの物語も終焉を迎えねばならぬ。

王妃の身元も半分ぐらいは割れてきたし(とはいえ人外にしても天人とは行きすぎでは?)そろそろくるくる回る独楽の回転にも静止をかけねばならない。

デルフィニア軍は、隣国へ、形を替えながら長く対立してきた敵国の首都へと攻め上る。それは、この戦いに終止符を打つためのものだ。

肉を食うものが二頭向き合ったら、どうしても、一頭しか生き残れない。

その言葉の通り、ウォル国王は、リィ王妃は、戦を勝利することが出来るのか?

…超人的な人間を出すと、逆に、簡単に勝つわけには行かない。
というところが、この作品の辛いところだろう。
だが、長い歴史の中で人間がこの地上でやってきたことこそが、"絶対的に優位なもの"に対する挑戦であったのではなかろうか。
だから、絶対克服できないなんてこともない。
つまり、超人的な力を持つ主人公・リィにだっていつかは勝てるってことだよね。
勿論、争いではなく、共存が一番望ましい形ではあるけれど。

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