Dearホームズ 1 (1)

2005年12月29日 読書
ビクトリアンな漫画を一作、ものにしていた作者。
その第二弾がこれ。

ホームズ、というところにピクリと食指が動くも「いや、まてまて…」と自制。
なぜなら、
私は、
ホームズシリーズの大ファンなのだ。
NHKのドラマだってせっせと録画した。
映画「ヤング・シャーロックホームズ」も「ホームズ氏の華麗なる冒険」もちゃんと見ている…って、…関係ないか。

とりあえず。
悪いショックを受けるのが嫌でちょっと様子を見ようと思っていたら、家人が買ってきていた。
………
買っちゃったものは仕方がないので、見せてもらうことに。
自分で買わずに済んだのはよかったのか悪かったのか。

例の、ライへンバッハの滝からモリアーティー教授と一緒に落っこちて、1年半。
妻・メアリにも死なれ、一人寂しく暮らすワトソン君の目の前に、ホームズが帰ってきた!

帰ってきた…とんでもない姿で。

超常現象と(多分)作者の果てない趣味をしっかりと織り交ぜて、ワトソン&ホームズは謎に挑む。

ここらへん、人前に姿を現すわけには行かないホームズがワトソンを盾に事件を解決するくだりは、「名探偵コナン」とご同様。

下宿屋の女主人がとある事情で若返っていたり、ワトソン君が妙にもてたり…このあたり、大いに作者の趣味と偏見が出ている、と思える。

でも、そういうのも非常に微笑ましくってよろしいのではないかと。
だってねー。
変人奇人のホームズより、まともなドクター・ワトソンの方がなんぼか…。
それにいっつもホームズにひどい目に遭ってるから、女性としては母性本能が目ざめて、庇いたくなるのかもしれないし。

本物のホームズが戻ってきたなら、目出度く○○し、一件落着ってことで、先は見えている気はするが、そこそこ面白く読めた一冊である。

ISBN:4253097715 コミック もと なおこ 秋田書店 2005/12/16 ¥410

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