シリーズ最終巻。
1巻目で現状。
2巻目で隊長の過去と傭兵部隊の説明。
3巻目で…収拾つくのかな?
と心配してたのだが。

ついたな。
それも結構まるくきちんと収まるべきところに収まって。

たくさんの問題が集積した時には、とりあえず一歩づつ地道に解決の道を選べば連鎖(!"ぷよぷよ!")して解決する。
それが一番の早道…の見本みたいだ。

傭兵隊が主役の小説だから、勿論のこと、かれらの活躍するのは主に戦争中だからして、戦争もあったけれど、それは二の次。
…という面白い設定だったな。

傭兵隊自体の設定の仕方が斬新だったのと、ラストはな〜んだ、そうだったんか〜とくよくよ悩んでいたものが一気に解決して「なんであんなことで悩んでいたのか」と思わせてしまうぐらいすっきりと終わっていた。
ま、それも主役のジア・シャリースの性格ゆえ…ありえた結末ではあるが。

お医者様。
…かわいそうに。実はそんなに悩んでいたの?しかも一人で?
で、ひとりで割を食ったのは、Dr.ヴァルベイト。
しかしてその実体は……!
でした(なんのこっちゃら…笑)

けっこー人間の心理を尽きてくる作戦が多いので、そういうのが好きな人には大当たり。
嫌いだと徹底して好きにはなれないだろうな、この小説。
戦争中の傭兵団の話だというのに、戦闘場面もそんなに多くはないし。(と私が思うだけ?結構あった?)

ただひとつ。
彼とか彼とか彼が 跋扈 うろうろする、エンレイズの宮廷って……

この作者の書き方というか、思考の流れ方が、好きだな。

ISBN:4125008922 新書 駒崎 優 中央公論新社 2005/06 ¥945

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索