楽毅〈第2巻〉

2005年10月11日 読書
読む本がなくなったので、またしてもここに戻る……。

なんとなくの記憶で辿る。
おっと、父上亡くなってましたか…!
トップに立つものが阿呆やと、下はやる気をなくすという典型的な例が、彼の時代の中山国だ。

トップが酷薄な性格で祭りごとを行えば、民はついてこない。
いつでも、なにをやっても、バカな民衆は神輿を揚げている物だ、という思い込みをしているものが、支え手をなくし地面にたたきつけられて骨の二、三本も折ってみてようやく気がつく。

気がついたときには遅いけど。
国敗れて、あるは山河のみ。

これはつまり、国でなくても企業であっても同じことが言えたりするわけですわ。

滅んでゆく国の歴史に悲哀を感じつつ…
ちょっと待てよ、なんか聞いたことがないか、見たことがないか、もしかして自分のところ(国)に似てないか?
なんて疑問を抱き始めたら。

もうかなり危ない。
そう思いませんか?

その時。
ここまで必死に国のために戦おうと、最後まで愛そうと奮闘する人間がどれだけいるだろうか?
どれだけ育てられるだろうか?
それがその国の、本当の力だと思うのだが。

ISBN:4104004073 単行本 宮城谷 昌光 新潮社 1997/09 ¥1,890

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