長城の中国史―中華vs.遊牧六千キロの攻防
2005年9月20日 読書
長々と伸びた蛇が横たわる。
中国の長城はそんなイメージだ。
日本で学ぶ中国の歴史では、「秦の始皇帝が最初に作った」と間違って語られているが、それは違う。
「戦国時代の各国がちょびっとづつ作っていたものを繋げてまとめた」というのが正しい。
なにせ戦国時代ですから…つくりますよ、壁は。
そらもー必死で。
日本の城下町と違い、のっぺりと平坦な土地が続く中国では、町を守ろうと思えば、周囲に壁を作るしかなかった。
それが"城市"といわれる、現存する町の前身だ。
北京ではその様子も伺えないが、古都・西安にいけば、どれほど鈍でもすぐに納得できる。
大きな城門と城壁がそびえているのだ。
それらの町が集まってできる国を、今度は壁で囲った。
それが長城…である。
囲ったーといっても、大きさが。
規模が違う。
いかに北方から異民族が、秋になって天が高くなり作物が実る(馬肥える)頃になると決まって農作物を強奪に来る連中が押し寄せてこようとも、壁があれば撃退できる。
そう考えて作られた。
実際けっこー役にも立った。
経済の自由化⇒発達。
そして都市の急激な変化。
と早送りの記録映画を見るような変化を遂げているのが現状の中国であるが、ちょいと離れた(田舎の?)都市(城市)に行けば、古い長城の成れの果て・残骸を目にすることが出来ると思う。
ごつごつした岩を積み上げ、小石を突き固め、版築で固め続け…よくもまぁ、作りも作ったり!
ちなみに「宇宙から観ることが出来る唯一の人工建造物である」というのは、真っ赤なデマなんだと。
な〜んだ。
そういわれて、結構浪漫を感じていたのになー。
ISBN:4062582899 単行本 阪倉 篤秀 講談社 2004/01 ¥1,575
中国の長城はそんなイメージだ。
日本で学ぶ中国の歴史では、「秦の始皇帝が最初に作った」と間違って語られているが、それは違う。
「戦国時代の各国がちょびっとづつ作っていたものを繋げてまとめた」というのが正しい。
なにせ戦国時代ですから…つくりますよ、壁は。
そらもー必死で。
日本の城下町と違い、のっぺりと平坦な土地が続く中国では、町を守ろうと思えば、周囲に壁を作るしかなかった。
それが"城市"といわれる、現存する町の前身だ。
北京ではその様子も伺えないが、古都・西安にいけば、どれほど鈍でもすぐに納得できる。
大きな城門と城壁がそびえているのだ。
それらの町が集まってできる国を、今度は壁で囲った。
それが長城…である。
囲ったーといっても、大きさが。
規模が違う。
いかに北方から異民族が、秋になって天が高くなり作物が実る(馬肥える)頃になると決まって農作物を強奪に来る連中が押し寄せてこようとも、壁があれば撃退できる。
そう考えて作られた。
実際けっこー役にも立った。
経済の自由化⇒発達。
そして都市の急激な変化。
と早送りの記録映画を見るような変化を遂げているのが現状の中国であるが、ちょいと離れた(田舎の?)都市(城市)に行けば、古い長城の成れの果て・残骸を目にすることが出来ると思う。
ごつごつした岩を積み上げ、小石を突き固め、版築で固め続け…よくもまぁ、作りも作ったり!
ちなみに「宇宙から観ることが出来る唯一の人工建造物である」というのは、真っ赤なデマなんだと。
な〜んだ。
そういわれて、結構浪漫を感じていたのになー。
ISBN:4062582899 単行本 阪倉 篤秀 講談社 2004/01 ¥1,575
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