中国は南宋王朝のお話。

井上氏の小説の舞台は宋王朝が多い…ように思える。
実は判じられるほど読んでいないので、確かなことはいえないのだ。

何で読まないか、というと、舞台も設定も好きなのに、何故か。
何故か途中でいやになるから。

なんだろー?なんでだろー?
あわないのかなぁ。
何かが。

この美しい装丁の小説はどうだろう…と思いつつ、友人が貸してくれたのを幸い「お試し」することにした。
出だしは結構面白い。
このままならなんとかラストまで行き着けるかも?

目次を見ると、
 梅
 菊
 牡丹
 薔薇
とある。
それぞれが繋がっているのか別の話なのか。
(どうやら違う話らしいが)

私の好みは派手な牡丹。
その話だけでも好きになれたらいいな、と読まぬうちから無責任に思ったりしている。

読後感 ⇒ 
とってもよかった。
好みだった。この人の小説で、初めて何の抵抗もなく読了出来た。
短編ばかりだったのが好かったのか…
それぞれの花に比せられたそれぞれの時代を生きた女たち。
著者が女性ゆえの細やかな描写だと思った。
うん。満足。

ISBN:4120027643 単行本 井上 祐美子 中央公論社 1998/03 ¥1,680

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