セーラー服にお願い! 2 (2)

日本昔…じゃない、今話の第二弾。

美里の神様の祠を壊してしまった主人公・雛菊（なんと古風な、人形のような名前だ）。
行き場所のなくなった神様を、しばらく自分の体で預かることに。
しばらくってのは、アルバイトで稼いで祠を再建するまでのこと。
で、狛犬二匹…ふたり(?)が護衛につきます。
同居します。
娘さんの一人住まいだってのに……。

たいていのこの手の憑依話ってのは、憑依したほうが表面にしゃしゃり出てきてどたばた喜劇になったりするのだが、この話はあくまで人間主体。
狛犬からの話。
同僚の神様からの話。
そして、上司の神様(!)からの話。
その照合で、美里の神様は語られる。

「人間好きな神様」

あ、ありがたいです。
ほんまに。
見捨てんといて〜！と本気で願いたくなる今日この頃。

「神様が一杯の日本に生まれてよかった」
と語る著者談に、私も全面的に賛成！

ついでに妖怪も…しかも九尾の狐なんつう大妖怪もでます。
しゃしゃり出てきやがります。
しかも…男だし。
男子高校生だし。
なんで…？
九尾の狐はぜっせーの美女のおねーさん！と決まっているだろうに！！
高校生では歴史的大事件なんて起こせないだろうが！！
をのれ……。

この大妖怪が、主人公になつきまくり。
いっちょまえに嫉妬したりして…まぁあくまでギャクですが。

あと、動物などには神さんだ（神様が憑依している）ってことがバレバレで、妙ななつかれ方をしております。
(動物園で大もて）
神様って…動物界のアイドルだったんか…？

ISBN:4592182529 コミック 田中 メカ 白泉社 2005/09/05 ￥410