元機長さんーつまりパイロットだー飛行機の運転手だよーのエッセイ。

あれこれと、舞台裏ではそんなことがあったのか…としみじみした一巻目がとても面白かったので、2冊目も早く文庫化しないかとてぐすねひいて待っていたのである。

2冊目は、ちょいマジな話が多くて、事故対策とか、「ここまでなら還れる」というちょっと素人が聞くと怖い話も出てくる。

日航機123便の事故からもちょうど20年で、今年はまた最近になってから良く分からない航空(死亡)事故が起こっているから、身近に感じてしまうね。

仏蘭西では、機体をかえなきゃ乗らないぞ!と客が一致団結し、別の機体を都合させて一日遅れで空港を旅立った、ということがあったらしい。
不可!
と乗客に言われちゃった飛行機は、例の、よくある不備(燃料漏れとか空調の不備とか…電気系統大丈夫なんか?)が出たらしいのだ。
それで「替えろ!」というのは、実に当たり前で正常な反応だろう。
だけど、時間に迫られている日本人は「ああ〜まあいっかー」で出発しちゃうんだろうな。
一日遅れたら地球が終わるみたいにおもってるから…。

それで、事故にあったら、意味が無いのだけど。

今の航空機は胴体着陸しても、安全性が高いらしい。
そう言われても、そんな着陸の仕方を実践してみたくはないけど。

ここ10年ほどで、ようやく飛行機に酔わなくなった私としては、飛行機の旅でこれ以上のスリルとリスクを増やしたくは無い。

ISBN:4101160422 文庫 内田 幹樹 新潮社 2005/08 ¥420

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