帝国の娘 (前編)

2005年8月30日 読書
レビュー出すのに大変。
…なぐらい、作品を書いているのね、この作者は。
                     と思いました。

情景描写よりも状況描写が多くて、変わった作家だなーと思ったのもつかの間、話はどんどん容赦なく進む。

「私って不幸!?」
14才の少女なら、そうやってひたるのも"アリ"だとおもうんだけど、そうじゃないのだ、この娘さんわ!

ミーハーながらも前向きに、せっせと前に進むけなげさには頭が下がる。
おつきの美形の従者。(なんか、重なってるな)
文体からはもっと"ごつい"男かと思いきや、金髪碧眼の優男(…じゃないけど、それっぽいゾ)である。

14歳の娘さんなら身近で手を打たんのかぁーと感心しつつ。
正体の知れないぼーさんよりは、行動パターンと頭の中身が想像できる従者の方がマシではないかと思ったりもする私なのであった。

ま、14歳ですから。
人生経験はこれからですから。

どこの国にも色々事情はある。
隣の芝生は青いのよ〜♪
と、常々思っている(特に会社で!)科白が出てきて、そこだけ妙に現実的で面白かった。

次回も期待す!

ISBN:408614607X 文庫 須賀 しのぶ 集英社 1999/07 ¥520

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