全2巻だとおもったら「3巻に続く!」とあって、友人に「至急送って!」とお願いした。
そうしたら「3巻で終わらないよ」といわれてしまった…。

そうだったんだ…。
結構長編だったのね…。

ちなみに"雕"って鷲のこと。
モンゴルで生まれ育った郭君の知り合い(?)に、白い鷲が出てくる。
だから、金の王子の暮らしから離れられない義兄弟の楊君ではなく、郭君がこの小説の主人公であることは明白…か。
歴史的にも、金が元に飲み込まれるという事実を知っているだけに、父母を殺されても富貴な暮らしにしがみつく楊君が哀れである。

武道の各流派が手を組み、或いは戦いして秘密の技を極めようと秘伝書の争奪戦をやったり、中国人らしいプライドに負けて不利な状況に自らを追い込んだり…昔のジャッキー・チェンの香港映画みたいな要素もある。

冗談みたいな技でも漢字で表せばそれなりのモノに思えてしまうのがおかしい。

ISBN:4198922853 文庫 岡崎 由美 徳間書店 2005/08 ¥840

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