殺人展示室

2005年8月19日 読書
今年の早くに出ていたらしいのだが、知らなかった…この夏まで。
不覚!の一冊である。

P・D・ジェイムズは大好きな作家だ。
知的で、綿密な計算の元に悪事を働いている…じゃないや、犯罪が行われる。
それを辿る探偵がいる。

その探偵役が、ロンドン警察のひとりの警視である。
アダム・ダルグリッシュという、非常に発音しにくい覚えにくい名前のお人。
詩人であり警察官である一人の男だ。

妙な趣味や副業を持つ探偵(役)は多いが、この人も古風な詩(ちゃんと韻を踏む、ということ)に凝っていて、なんと自分で詩集を出版したり、出版社に頼まれて本を出したりしている。
(だから結構有名人だ。詩人として。)

彼女の著作では、なんと言っても「女には向かない職業」に魅かれる。
主役でヒロインの探偵、コーデリア・グレイ。
彼女との絡みがとっても印象的だった。
そのときから気になる存在・ダルグリッシュ警視。

そこに出てくるダルグリッシュは冷酷な警察官だが、同時に深い温情を持つ"やもめ"でもあった。
なにしろ、やもめだけど、格好いいのだ。
彼は。
(詩人というイメージだからだろうか?)

そのダルグリッシュ警視の、若かりし頃の事件がこの作品らしい。
成る程、それはたのしみだねぇ。
(だけど、ハヤカワのポケットミステリーブックは本当に新刊が分かりにくくて困る。もっと目立ってもらえないのだろうか?)

ISBN:4150017662 単行本 青木 久惠 早川書房 2005/02 ¥1,890

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索