思ったより進むわ、進む。
字が大きい…ってわけでもなさそうだけど?

金の王子の息子の甘い生活から、現実を見つめられない楊君。
母とともに辺境の砂漠で苦労しつつも周囲に恵まれて育つ郭君。

二人の性根と性格と見た目は余りにも違いすぎる。
これで義兄弟か。
これで苦楽をともにするつながりか。

講談調のストーリー展開が、どんどん人を惹くのだろう。
中華圏で絶大な人気を誇る武侠小説家・金庸の思いがどこにあるかは別として。

働かぬやつに、汗水たらして働いた報酬をなぜ平等に分けてやらねばならないのか?!

共産制あるいは共和制の弱点を見事に突く科白である。

同じだけもらえるなら、働かないほうが賢い。
かつての中国では、事実、人民はそう思っていたのだから。

ISBN:4198922721 文庫 岡崎 由美 徳間書店 2005/07 ¥840

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