玄奘西域記

2005年7月1日 読書
う〜む。
一度手放した本だったが、やっぱり手元に置いときたくって再購入。
ただし、ネットで調べたら「品切れ」なんて言われてしまい、そのまま古本屋さんへ流れる。

あった!あったよ!
一軒だけだけど。

さっさと注文して入手した。

あ〜なつかし〜やっぱ、面白かった。

内容は、題名を見てのとおり「玄奘西域記」
孫悟空で有名な、玄奘三蔵がインドへありがたいお経(般若心経だったかな?)を取りに行く、苦労と努力の旅行記を漫画化したものである。
勿論。
作者のオリジナルはたっぷり入っている。
でなきゃわざわざ漫画にする意味が無い。

突厥の王の血を引きながら、事情があって国を出る若者。
ゾロアスター教の堕落に心を傷めながら、歴史の闇に消えてゆくことを決めたサマルカンドの王。

"玄奘"の名が意味するもの。
インドにおける仏教の意味。

玄奘の旅は、インドへ到達してやっと半分であることを、思う。
取経の末に、遠い大唐帝国まで戻らなくてはならない。
お経を無事に届けなければ、玄奘の旅の意味はなくなる。

そこまでをちゃんと描いた、物語である。

……この作者、確か今は「諸葛孔明」とか描いているんだっけ?
中国がすきなのね。
否、中国の辺境が(笑)

ISBN:409172132X − 諏訪 緑 小学館 1992/03 ¥509

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