海嘯

2005年6月29日 読書
久しぶりにこの人の作品を読む。
ほんとーに、久しぶり。

場所は中国。
頃は南宋…も随分と危ないころ。

漢人の帝国を守らんが為、己の命を捧げて戦う男たちがいた。
…って、力む必要は無い。

時代は変転し、意識は遷り変わる。

北から攻め込む元(蒙古民族)の脅威に、彼らがどこまでがんばれるか。

亡国物語は、本当に日本人の感性にあう。

意識を揺さぶり、感動の嵐を巻き起こし、日本人独特の"判官びいき"を発動させるアイテムである。
(日本にたくさんの流民や乞師をもたらした明末の騒動しかり)

銀河英雄伝説から、長編の叙情詩を描き続ける著者の力を疑うものはなにも無い。
何も無い…が、この人の作品に対しては私の好き嫌いが激しいので、さて、白と出るか黒と出るか。
(特に中国モノは、外れると哀しいので、敬遠していたのだ)

とは言うものの、この本に関しては、周囲の評価も高いので、この先を楽しみにしたい。
(期待に応えてくれますように!)

ISBN:4122040825 文庫 田中 芳樹 中央公論新社 2002/09 ¥620

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