レッド・オクトーバーを追え
2005年6月26日 読書
ちょっとだけ古い本、というか映画の原作というか。
ソビエト社会主義共和国連邦の原子力潜水艦をかっぱらってアメリカへの亡命を図るソ連海軍の有名艦長マルコ・アレクサンドロヴィッチ・ラミウス。
彼は実はリトアニア人であった。
父がリトアニアを裏切り、祖国をソ連に売り渡したそのことを、彼はずっと心に持ち続けた。
比類なき共産主義者・共産党員の仮面を被りながら。
一方、アメリカのCIAにアナリスト(分析家)として勤める(でも居住地は英国なのだ)ジャック・ライアンはソ連が謎の原潜を開発したこと、その原潜が動き始めた事を探知する。
ソ連・アメリカの冷戦時代。
深い海の底で繰り返される、知能と体力の限りを尽くし、或いは相手を出し抜くある意味茶目っ気たっぷりの戦い。
長年心に秘めた計画をいよいよ発動させるラミウス。
ソ連の原潜の異様な動きの真意を読もうとするライアン。
ひとつ間違えば、世界は最終戦争に突入する。
…さて。
賽の目は、どうでる?
おじさんばっか出てくる映画で、舞台もせまっくるしい原潜(しかも照明は赤だし)の艦橋。
或いはCIAの渋い顔したおじさんばかりの額を付き合わせた状況。
それでも手に汗握るどきどきの、最高に面白い映画であった。
…と言うわけで、原作を旅のお供に。
(ぜんぜん進まんかったけど…)
ところで、映画では、亡命する決意を艦長に知らされた時、部下の士官たちはどういう態度を取ったのか。
士官Aの疑問その一。
A:
「艦長、アメリカでは○○に住めますか?」
ラミレス:
「うむ。アメリカでは何処に行くのも許可は要らない。自由なのだ」
その他大勢:
「おおー♪!!」
士官Aの疑問そのニ。
「では、艦長、私は…私は、○○に住んで妻を貰います!」
ラミレス:
「うむうむ」
A:
「そして○○で二人目の妻と住みます!」
その他大勢:
「おおー♪!」
ラミレス:
「………」
(誤解は早々に解いたほうがいいと思うよ…艦長)
この映画で、こういうような場面があった(細部までは正確ではないので念のため)。
所謂、小さな笑いを誘う、息抜きのシーンである。
ロシア人の奇行については、かつてのアメリカ映画ではさんざんからかいの種になっていた。
シュワちゃんが主演した、麻薬組織を追いかけて、ソ連の軍人とアメリカの刑事が協力する、という映画もそうだった。
逆に、当時ソ連邦という社会をアメリカの一般人がどのように考えていたかが良く分かる現象である。
トム・クランシー著 文藝春秋 1985年12月 第一刷
ソビエト社会主義共和国連邦の原子力潜水艦をかっぱらってアメリカへの亡命を図るソ連海軍の有名艦長マルコ・アレクサンドロヴィッチ・ラミウス。
彼は実はリトアニア人であった。
父がリトアニアを裏切り、祖国をソ連に売り渡したそのことを、彼はずっと心に持ち続けた。
比類なき共産主義者・共産党員の仮面を被りながら。
一方、アメリカのCIAにアナリスト(分析家)として勤める(でも居住地は英国なのだ)ジャック・ライアンはソ連が謎の原潜を開発したこと、その原潜が動き始めた事を探知する。
ソ連・アメリカの冷戦時代。
深い海の底で繰り返される、知能と体力の限りを尽くし、或いは相手を出し抜くある意味茶目っ気たっぷりの戦い。
長年心に秘めた計画をいよいよ発動させるラミウス。
ソ連の原潜の異様な動きの真意を読もうとするライアン。
ひとつ間違えば、世界は最終戦争に突入する。
…さて。
賽の目は、どうでる?
おじさんばっか出てくる映画で、舞台もせまっくるしい原潜(しかも照明は赤だし)の艦橋。
或いはCIAの渋い顔したおじさんばかりの額を付き合わせた状況。
それでも手に汗握るどきどきの、最高に面白い映画であった。
…と言うわけで、原作を旅のお供に。
(ぜんぜん進まんかったけど…)
ところで、映画では、亡命する決意を艦長に知らされた時、部下の士官たちはどういう態度を取ったのか。
士官Aの疑問その一。
A:
「艦長、アメリカでは○○に住めますか?」
ラミレス:
「うむ。アメリカでは何処に行くのも許可は要らない。自由なのだ」
その他大勢:
「おおー♪!!」
士官Aの疑問そのニ。
「では、艦長、私は…私は、○○に住んで妻を貰います!」
ラミレス:
「うむうむ」
A:
「そして○○で二人目の妻と住みます!」
その他大勢:
「おおー♪!」
ラミレス:
「………」
(誤解は早々に解いたほうがいいと思うよ…艦長)
この映画で、こういうような場面があった(細部までは正確ではないので念のため)。
所謂、小さな笑いを誘う、息抜きのシーンである。
ロシア人の奇行については、かつてのアメリカ映画ではさんざんからかいの種になっていた。
シュワちゃんが主演した、麻薬組織を追いかけて、ソ連の軍人とアメリカの刑事が協力する、という映画もそうだった。
逆に、当時ソ連邦という社会をアメリカの一般人がどのように考えていたかが良く分かる現象である。
トム・クランシー著 文藝春秋 1985年12月 第一刷
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