獅子の目覚め

2005年6月10日 読書
「イスタンブールの大聖堂」
とても面白かったので、とっとと読了。

ギリシアへ発掘に行く途中、必ずトランジットするイスタンブールで、「発掘がうまくいきますように」とお祈りするための聖ソフィア詣で。
それがこの本を書く下地になったと著者。

いにしえのビザンチン帝国の首都、光と誇りの都・コンスタンチノープルはいまなおビザンチンの血を引く人々による"解放"を待っている。
アテネ発の航空機は、イスタンブールへではなく"コンスタンティヌーポリ"(コンスタンティヌスの現代ギリシャ語読み)行き、と書かれているのだという。

+++++++++++++++++++++++++++++

閑話休題。

先に読んだ、神話だとか、さっき読み終えたビザンチンだとか、大いに関係ある推理小説。
「ファルコ」シリーズの最新巻にやっと手を出せた。

ローマといえば、コロッセオ。
闘牛・処刑場と血なまぐさいイメージが付きまとうが、かの娯楽は、施政者が人民の鬱憤や不満をそらすためにはどうしても必要なものだった。

映画「グラディエイター」にも出てきたが…一介の剣闘士であっても、人気者になればそれ相応の力を持てたようだ。
闘技場では、代弁者を介してではあるが、臨席する皇帝に堂々と意見を述べることも出来たというし。

帝国の初期においては、たかが寒村の農夫や忘れ去られたようなひなびた漁村の漁師でも、成り上がり方次第では皇帝になれたというが、人気取りをしないと首を挿げ替えられてしまうローマ皇帝も、なかなか大変である。

とは言え、我らが密偵・ファルコが、ウェスパシアヌス皇帝に遠慮しなくてはならぬ道理はない。

賢妻・ヘレナとタックを組んで、ついでに天敵アナクリテスと何の因果かパートナーを組んで、闘技場での殺人事件に挑む。

最初の60頁で、どきどきわくわくものだね。

ISBN:4334761526 文庫 L・ディヴィス 光文社 2005/04/12 ¥760

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

日記内を検索