前作の「凍える島」があっという間に読めてしまい、そのままこちらへなだれ込むことに。
「凍える島」のヒロインは、人間に対して無頓着、というか執着がもてない人。
あえて期待をしない人。
……その方が「生きやすい」ってことはあるのだ、実際に。
気持ちは分かる。
期待して裏切られるくらいなら、期待しない方がまし。
自衛本能だね。
だから…ああいう結果になるのかも。
妹に言わせると「男に都合の良い女の設定だね」ってことだが。
…確かに一理あり、か。
*****************************
さて、お次は「ねむりねずみ」だ。
梨園に嫁いだヒロイン。
まずはその「お嬢様お嬢様」ぶりには吃驚。
学校を卒業したら、花嫁修業と称して家にいる…のはまぁ「家事手伝い」を名刺代わりに使っていた"お嬢様"たちの話だが、彼女の場合は、加えて、三味線だの長唄だのおいおいおいって習い事に結構忙しくされている様子。
だが、梨園に嫁ぐ女の実家ってのは、そういうもんなんか?
かの、ハヤシヒロコ嬢の実家は、京都の普通のおうちだったが、父君が「もし駄目だ(=梨園に不向き)と思ったら、すぐ離婚してください」なんて嫁ぎ先である婿殿(=梨園の名家)に言ったぐらいだ。
そこまで卑屈になるべきものなのだろうか、と浅薄な私なんぞは思ってしまう。
その梨園関係者の殺人事件。
探偵役も関係者。
女にだらしないのが梨園ってもんだーなんて一般人から言われている世界だ。
事件があっても当然か。
飄々と意外な展開を書いて綴る作者の、私にとっての第二作目は、どれぐらい吃驚させてくれるのかな。
ISBN:4488427022 文庫 近藤 史恵 東京創元社 2000/11 ¥546
「凍える島」のヒロインは、人間に対して無頓着、というか執着がもてない人。
あえて期待をしない人。
……その方が「生きやすい」ってことはあるのだ、実際に。
気持ちは分かる。
期待して裏切られるくらいなら、期待しない方がまし。
自衛本能だね。
だから…ああいう結果になるのかも。
妹に言わせると「男に都合の良い女の設定だね」ってことだが。
…確かに一理あり、か。
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さて、お次は「ねむりねずみ」だ。
梨園に嫁いだヒロイン。
まずはその「お嬢様お嬢様」ぶりには吃驚。
学校を卒業したら、花嫁修業と称して家にいる…のはまぁ「家事手伝い」を名刺代わりに使っていた"お嬢様"たちの話だが、彼女の場合は、加えて、三味線だの長唄だのおいおいおいって習い事に結構忙しくされている様子。
だが、梨園に嫁ぐ女の実家ってのは、そういうもんなんか?
かの、ハヤシヒロコ嬢の実家は、京都の普通のおうちだったが、父君が「もし駄目だ(=梨園に不向き)と思ったら、すぐ離婚してください」なんて嫁ぎ先である婿殿(=梨園の名家)に言ったぐらいだ。
そこまで卑屈になるべきものなのだろうか、と浅薄な私なんぞは思ってしまう。
その梨園関係者の殺人事件。
探偵役も関係者。
女にだらしないのが梨園ってもんだーなんて一般人から言われている世界だ。
事件があっても当然か。
飄々と意外な展開を書いて綴る作者の、私にとっての第二作目は、どれぐらい吃驚させてくれるのかな。
ISBN:4488427022 文庫 近藤 史恵 東京創元社 2000/11 ¥546
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