陸にあがったカッパ…否、オーブリー艦長はご機嫌だ。
新しい館の普請に家具に愛する妻・ソフィー、双子の娘ファニーにシャーロット、歯が生えかけた跡取り息子のジョージ…アットホームなパパ振りが不気味である。

一方、新大陸(といっても流刑地で有名なほう)のカンガルーやウオンバットをダシに誘惑されるマチュリン先生は気の毒である。
(きっとまた、探す暇なんぞありゃしないのだ)

すっかり忘れていたが、ダイアナとの恋の痛手が彼の繊細な心を傷つけて、それからまだ日が浅いのだ。

海洋冒険小説の皮をかぶった推理小説にだまされた気分だったので、お口直しにオーブリー艦長が出現したのは非常に喜ばしいことである。
これこそ海洋冒険小説だ!
うん。

ISBN:4150410836 文庫 大森 洋子 早川書房 2005/05 ¥735

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