LOVERS

2005年5月23日 読書
友人に借りてDVDで見た作品だ。
ついでに本まで借りてしまった…。

映画とは内容が違うのかな?
そんな予感と手触りを楽しみながら読んでいる。

なにしろ。
「式の密室」はあっという間に読んでしまったことだし。
あれは…推理小説というより、民俗学の解説本みたいなもんだ。
面白いのは確かだが、推理自体を楽しむ、というのとはちょっと違う。

それは兎も角。
LOVERS(ラヴァーズ)だ。

金城武は中国(大陸)で無性に受けている。
台湾の観光客誘致のCMもやってた。

映画の内容は、とくに種明かしは「あっ」といえる秀作であった。
恋愛を悲劇で終わらせるのは、ひどく余韻を曳く。
人の不幸は蜜の味、ではないが、ハッピーエンドよりも人は入るという。

ストーリーもよかったが、私は衣裳のきらびやかさにうっとりであった。
欧州人が、木綿のがさがさした服を着て、猪やクマを追いかけていた頃、中国では薄絹の、神秘的な光沢を発する衣裳を風にまわせていた。
その差を無闇に誇るわけではないが、「やはり違うよ」と思わずにはいられない。

李白の詩から組織の名前をとるなんて、風流人だねぇ。
インテリな殺し屋ってところか?
今の日本でも、いかにも受けそうな設定である。

ISBN:4042944019 文庫 千夜 ハルコ 角川書店 2004/08 ¥660

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