ポーラ・ゴズリング著。

この女流推理小説家の作品も初読である。
田舎町〜このフレーズが好きだよな、海外小説は〜でおこった残虐な事件。(喉きり魔による殺人)

その担当者は、土地出身の若い主任警部であった。

自分の"過去"を知る人々に囲まれて捜査を進める…進めにくかろう、さぞかし。

昔、
よその庭に侵入して柿を盗んだとか。
川に落ちて溺れかけたとか。
近所の犬にちょっかいを出して半べそで追いかけられたとか。
お寺の鐘をイタズラで衝いて逃げたとか。

"本人は忘れてしまいたい(或いは忘れ去った)過去の過ち"を、これまたいつまでもちゃんと覚えているものなのだ。
ご近所さんとか、町内の大人たちとか、PTAのうるさ方とか、大昔の学級担任とか、そういう連中は。

春の短夜に、ミステリーも良いものだ。

春眠不覚暁。

      また寝不足かも…。

ISBN:4150777012 文庫 秋津 知子 早川書房 1989/05 ¥840

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