作家の犯行現場

2005年5月9日 読書
推理小説家・有栖川有栖が辿る、日本の推理作家にいたる道。
つまり、
明治時代からの日本の著名な推理小説家たちに縁の深い場所…住居・小説の舞台・ヒントとなったところナドナド…を旅しましょう、訪れてみましょう、という企画に沿った本である。
エッセイ集というべきか。

勿論、単なるエッセイではない。 
そこは推理小説家らしく、怪しげな影だとか人物だとか、どきどきさせる描写もある。
そうでなければ、推理小説家に旅をさせる意味がない。

そして読者が気軽に訪れられるようなところばかりを選んでいる、選ぼうとしている姿勢はすばらしい。

私が"そう"と知って立ったのが、「能登金剛」
"そう"と知らずに遊んだのが、「出雲日御碕灯台」や「鳥取砂丘」
京都東山は、地元だから論外。

ちらりと目を通しただけで、ふたつみっつ、見つかった。

そして、推理小説とは関係ない部分でそそるのが、「富士樹海」

一番心を奪われたのは、犬吠崎灯台で、著者が見つけた「うみまるくん」の被り物…!
海上保安庁管轄なんだ…灯台って…(しらなんだ)

ISBN:4101204349 文庫 有栖川 有栖 新潮社 2005/01 ¥700 

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