臨床犯罪学者・火村先生と推理小説家・有栖川センセイのコンビがお送りする、関西限定事件簿。

短編が寄り集まって一冊の本になっている。
標題の事件は全4編のラストに登場してくるので、まだ読み始めたばかり。

超短編の「推理合戦」は推理の過程をお笑いで脚色してとても面白い。
クリスティーにヒントを得た(ように思わせる)「ABC殺人事件」も意外性たっぷりで、でも人間の独りよがりと強欲さをよくあわらしている。

やっぱりこの作者の推理者は、すいすいと進んで読みやすくて好きだなぁ。
大阪府警と兵庫県警が仲が悪く、県境の神崎川に死体が浮かんだ場合は、それぞれの警察官が川岸から「あっちに行け」と念じながら対峙する、といわれているが…

大げさかもしれないが決して嘘ではない。
ということを、私も警察関係者から聴いているので、この描写にはひそかに笑ってしまった。

ISBN:406182418X 新書 有栖川 有栖 講談社 2005/03/08 ¥903

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