東野圭吾著
講談社文庫
恋愛小説とは思わなくとも、最初はフツーの小説家と思って手に取った…のは、持ち歩くのにちょうどいい文庫本だったからだ。
やむにやまれぬ事情で、互いの幸福のため、生きてゆくために分かれた恋人同士が、再びめぐり合った。
ひとりは刑事。
ひとりは容疑者の妻として。
つまり推理小説なのだった。
だが、ここで"火曜サスペンス"のような展開にならないところがさすが小説であるな。
事件が起こるとどいつもこいつも胡散臭い臭気を発するのが推理小説である。
その中からたまねぎの皮をむくように、ひとり、またひとりと疑いをはがしてゆくのだ。
火サスといえば、ああいったドラマでは"犯人顔""実は正義の味方顔"と言うのがあって、だいたい後半になると視聴者にも推理が出来るようになっている。
ある程度分からないと、観ているほうも「ほら当たった」と自己満足に浸れないと面白いと思わなくなるのかもしれない。
「この人は絶対犯人ではない」というか「犯人にできない」俳優さんと言うものも存在するらしい。
犯人にすると、テレビ局に苦情が押し寄せるのだと聞いた。
一種の人気のバロメーターか。
その意外性が面白いんだろうに…意外な俳優さんが犯人役で出てきたら、その人はもう「犯人にしてもいいレベル」になっちゃったってことか…。
世間って厳しいね。
講談社文庫
恋愛小説とは思わなくとも、最初はフツーの小説家と思って手に取った…のは、持ち歩くのにちょうどいい文庫本だったからだ。
やむにやまれぬ事情で、互いの幸福のため、生きてゆくために分かれた恋人同士が、再びめぐり合った。
ひとりは刑事。
ひとりは容疑者の妻として。
つまり推理小説なのだった。
だが、ここで"火曜サスペンス"のような展開にならないところがさすが小説であるな。
事件が起こるとどいつもこいつも胡散臭い臭気を発するのが推理小説である。
その中からたまねぎの皮をむくように、ひとり、またひとりと疑いをはがしてゆくのだ。
火サスといえば、ああいったドラマでは"犯人顔""実は正義の味方顔"と言うのがあって、だいたい後半になると視聴者にも推理が出来るようになっている。
ある程度分からないと、観ているほうも「ほら当たった」と自己満足に浸れないと面白いと思わなくなるのかもしれない。
「この人は絶対犯人ではない」というか「犯人にできない」俳優さんと言うものも存在するらしい。
犯人にすると、テレビ局に苦情が押し寄せるのだと聞いた。
一種の人気のバロメーターか。
その意外性が面白いんだろうに…意外な俳優さんが犯人役で出てきたら、その人はもう「犯人にしてもいいレベル」になっちゃったってことか…。
世間って厳しいね。
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