大清帝国

2005年5月2日 読書
西太后の死とともに、大清帝国は滅んだ。
残るのは、幼帝・溥儀と瀕死の中国をまだ切り分けようとする列強の強欲さだけである。

…というわけで、「蒼穹の昴」はとても面白かった。
最終巻などは、夕方から読み始めて、そのまま夜中まで読み続け、一気に読了してしまったほどだ。

西太后の二重人格(?)ぶりがとても可愛らしく、面白い発想だと思った。

蒼穹=弧を描く青空(地球は丸いということ)
昴は星。
常に中天に輝く、ゆるぎない存在。
天の王。

今度は、その勢いのまま、清朝の最盛期の話を読むことにする。
小説じゃないけど。

最高に隆盛を極めた乾隆帝の時代に、すでに王朝の没落が始まっていた、という真実。
「蒼穹の昴」の考察と同じである。

人間が天に登りつめた時が、すでに落ちてゆこうとしている時でもある、という真実を思い知らされる。

一歩前、が一番いいんだけど…それはそれで「昔はよかった」の未練たらしい言い訳にも繋がるか。

ISBN:4062581744 単行本(ソフトカバー) 石橋 崇雄 講談社 2000/01 ¥1,575

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