蒼穹の昴(1)

2005年4月27日 読書
いずれはこの大中国の富を手中にする。
かつて占いを生業とした老婆にそう告げられた少年は、恐れおののきながらも、未来へ明るい目を向ける。

皇帝の傍に仕えて世の中を動かす。
そう告げられた青年は、スムーズに科挙を合格していく己れが気持ち悪くさえ感じる。

西太后が強大な力を持つ、清朝末期。

人はどう生き、どのように逝くのだろうか。

この著者の有名な作品である「壬生義士伝」は、最近テレビで見る機会が有ったが、なるほど人の口の端に登るわけだと納得するできばえだった。

「鉄道員」という作品もあって、以外や歴史小説もテリトリーかと思ったものだ。
が、今度は中国史…。

なかなか芸達者であることよ。

ISBN:4062748916 文庫 浅田 次郎 講談社 2004/10/15 ¥620

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