普段何気なく乗っている旅客機。
その秘密を、タイ国際航空の整備士が語る。

「へ〜」
と思うことが多すぎる。

「なんで鉄の塊の飛行機が飛ぶの?」

というよく聞く質問も、浮力がどうのこうの…にとどまらず、「飛行機は鉄の塊ではな〜い!」まで語りつくす、お気楽に好奇心を満たしてくれる一冊である。

旅客機にはエアコンはない。
旅客機の燃料は灯油の一種。
飛行高度はこうやって図る。などなど…

ちなみに、一番感心し、羨ましかったのが「空飛ぶタイタニック」。
タイ国際航空をはじめシンガポールや仏蘭西の航空会社が導入を決めているエアバス社の二階建て旅客機。

一部が二階建てではなく、全部が二階建てなのでキャパが大きい。
免税ショップ、シャワー室、図書館や会議室が備えられるという……ま、ファースト専用だろうけどね。
でも、なかなか素敵ではないの?

日本の会社では入れる気はないようなので、ちょっと、いやいやかなり残念!

小説で読んだ、前世紀初頭の大西洋横断旅客機みたい……。
英国からアメリカまで何日もかかったので、ベッド等が用意されていたという…ちょっと想像が付かない旅客機である。
ツェッペリンやヒルデンブルグのような気球を思えば近いのだろうか?

現実を目の前に見せられて、かえって夢の広がる解説書である。

ISBN:4576042416 文庫 ウイチャイ・ワンナワック 二見書房 2004/12 ¥630

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