高城 可奈著。
ピチコミックス。

可愛らしい絵と、ストーリーはまあまあ…
いかにも「少女漫画だね」ということで、可もなく不可もなくなのだけれど。

設定が…最後の最後に明かされる、その設定に大笑いさせてもらったので上梓する。

昔々、欧羅巴の一地方を治めていた残虐非道の王様がいた。
彼のあまりの残虐ぶりに、とある魔法使いが「罰」を与えようとしたのだが、残念(!)先に革命が起こっちゃって、王様は死亡。
しょーがないので、逃亡し、生き残ったその子供たちに「呪い」をかけることにしたという。(←連帯責任というわけだが…あまりよね)

「いいことをしないと死ぬ」
という、こどもむかしばなしか?
というような呪いに対抗すべく、子孫たちは闘った。
つまり、ちっとやそっとじゃ死なない身体を作るために、「吸血鬼」「狼男」「魔女」などの血をいれていったのだと……いかにも漫画なオハナシ。(←普通こういう発想はしないと思う)
のろいを解こうと努力する(?)彼らを称して、「気が強いから」というのも、ちょっとヘンじゃないか?

で、呪いに呪いが掛け合わされて、いまや「正義のために働くヴァンパイア」になってしまったのだという。
まるで落語ですが。

一過性の読み物としてはよく出来ている。ウン。

そのほかにも、
「その人もう死んでるわ」と言われて、霊と知らずに会話した人間が「ぎゃー!」と叫ぶのは分かる。

が、同時に、"自分が死んだことを知らなかった"幽霊が、同じように「ぎゃー!」とパニクってしまう(同じリアクションを見せる)という、そういう細かな表現方法が結構楽しい漫画家さんである。

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