雲を殺した男

2005年2月26日 読書
翠湖という、水の神に守られた土地を中心に、水と人間に関わるストーリーが綴られてゆく、その第2冊目。

きっと、著者もここまで続くとは思ってはいなかっただろう…というぐらい、衣裳がね…中国風なんだけど、時代がハチャメチャである。(著者も自覚しているが)
まあいいけど。

清朝風、つまりついこの間まで見られた中国服〜所謂チャイナ服と我々が呼ぶもの〜が一番多くて、髪型もやはりそう。

唐代風にしろとは言わないけど、衣裳も髪型も、個人的には周とか明とかが好きなので、なんとかならんか…と見るたび思う今日この頃である。

「水」というのは人の生命線である。
だから、水を得るために、人は命も賭けてしまう。
(本末転倒だが)

その行為を愚かと考えるか、美しいと映るか。

微妙なところである。

4編の話が収められているが、標題の「雲を殺した男」の、地震や地鳴りを、
「龍が寝返りをうった」
「龍が咳をした」
と表現するのは、流石にファンタジーだ、と感心したものである。

一番面白かったのは、荒れ狂う河の守をする一族の話を描いた「赤い旗」かな。
お魚さん♪

なんにしろ、この人のアイデアって奇抜。

ISBN:4834261727 コミック 今 市子 集英社 2005/02/25 ¥750

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